2007年07月20日
緑の秘境、さらにその奥
中洲の反対側に回ると、横倒しになった木がまるで門の様に行く手を遮っている。台風の増水で倒れたのだろうか、倒れたままで成長し続けるその生命力は恐るべきものだ。
木を過ぎて大いに育っている草をどけながら歩き続ける。空は大きく育った木々の枝で隠れ、昼間でも薄暗い。
中洲の主、一体どれだけ長い間生きてきたのか分からないくらい大きなガジュマルの巨木目の前に現れた。大きく広げられた枝と石組みに絡みついた根がその生命力の強さを見せ付ける。沖縄には古くなった木(ウスクと呼ばれる)にはキジムナー、またはブナガヤーといわれる妖精が住むといわれる、この木にもいるのかも知れない。そう思うと枝を通りぬける風の音もキジムナーの笑い声に聞こえてくる。
ガジュマルの根が絡み付いている石組み、長い年月が過ぎてまるで遺跡のようなふんいきになっている。
ガジュマルも対岸にある砂地、川の流れが柔らかい砂を運んできた為にできたようだ。砂地を歩くたびにオキナワハンミョウが何匹も足元から飛び出し先回りするように進む先に逃げていく。
[オキナワハンミョウ、山地の谷間や川原の砂地のように開けた場所に住む甲虫の仲間、肉食で小さな虫を大きな目で見つけて長い足と羽を使って捕まえて食べる。敵から逃げるときに少し飛んで降りるを繰り返し、その動きがまるで道案内をしているように見えることからミチオシエとも呼ばれる。なお日本本土には近縁のハンミョウがいる。]
砂地側にある石組み、恐らくは増水した川の水で中洲が崩れないためにあるのだろう、コケが生え、シダ等の岩について育つ植物(着生植物という)が生えこちらも遺跡のようだ、石組みの隙間にはハブが住んでいる事が多いのでむやみに近づかないほうが良いだろう。
薄暗い世界にようやく出口が見え始めた。中洲の裏側、ここは比謝川の中でも神秘的でより自然の力が味わえる場所なのだ。
2007年07月11日
緑の秘境
プレコの多い泥岩でできた岩場を過ぎ、ヤッシーは比謝川の中州に到着した。
これが泥岩だ、ドロが地下深くで岩になり、川の水が地面を削った為に出てきた様だ。元ドロだけにヌルヌルしていて滑りやすい。
中洲は工場側が陸地になり中央にある丘を挟んだ反対側に川は流れを作っている。陸地には多くの草が生え、太陽の光を受けて生き生きと育っている。どうやら川が増水した場合、中洲は水没するらしく川沿いに生える草は水に沈んでも短い時間なら生きられる草が多い、水に沈まない丘の上には多くの植物が育っていた。
中州の全体像。丘の向こう側を川が流れている。
中州で多く見られる植物をいくつか載せておこう。
シュロガヤツリ、マダガスカルからやって来た植物で、古代エジプトでパピルス紙の原料だったパピルスの仲間である。湿地帯に好んで生える植物で、半分沈んだ状態でも元気に成長します。
リュウキュウツユクサ、沖縄に元々いる草で、湿地帯に多く生えています。比謝川では川から直接生えたりしています。
シロツメクサ、アメリカから来ました。クローバーと言う名前の方が知られていますな。牧草兼緑肥(荒地を豊かな畑にする為に植えられ、育った後は肥料にされる草の事です)として持ち込まれました。草原に生える草なので、水に沈むと枯れてしまいます。なので水の来ない丘の上に生えています。
なお、写真が先で名前が下になっているので注意されたし。
2007年07月02日
謎の生物に遭遇!!これは何だぁっ!!
比謝川に分け入って進んでいるとまさに秘境としか呼べない世界がヤッシーを包み込む。川の両端に続く鬱蒼と茂る木々、まさにこれぞ秘境・・・膝まで浸す川を遡っていく。
その時、ヤッシーの足元を何かがすり抜けて泳ぎ去って行った!!
これが謎の生物の姿だ!!(生物に詳しい人は正体がわかってもそっと心に仕舞っておこう)
動きは速くはない、水の透明度が低く細かい部分は見えないが、大まかな形は見て取れる。どうやら魚の一種らしい。結構でかい、恐らく30cmはあるだろう。
その日は時間切れとなり比謝川を後にしたやっしーだったが、ある日、とうとうこの生物の姿をカメラに捉える事に成功したのだ!!
熱帯魚好きな貴兄はご存知でありましょう、南米を流れる大河アマゾン川に住むこの生き物を!!これぞ学名ロリカリア、商品名(微妙に間違ってますがここはご容赦を)プレコだ!和名はヨロイナマズと言うこの魚は名前の通り強靭な、まさに鎧で武装した厳しい形をしている。口は下向きについていて吸盤のように岩に張り付き表面に生えるコケなどを削り取って食べる、なんとも奇妙なナマズの仲間である。この鎧のお陰で敵に襲われても文字通り敵は歯が立たず、プレコはのんびりと川底で暮らすのでありました。
ぶっちゃけるとこの魚、どこの熱帯魚屋でも普通に売ってます。種類によっては手頃な値段で売られており、水槽のガラス面等に生えるコケ取り目的で良く飼育されていますが、プレコ、結構でっかくなる魚なのです。コケ取り目的の脇役が主役よりでかくなってしまうと目障りですな、なので大概でっかくなったプレコは捨てられてしまうのです。氷点下くらい気温が低くなる地域なら南国の魚であるプレコは冬を越せずに死んでしまうんですが、ここは常夏の島沖縄、捨てられても元気に野生化してしまった訳です。比謝川にはプレコを食う魚や同じ生き方をする生き物がいないんでノンキなものですが、北部の川にはヨシノボリなどプレコと同じ生活をする小さい魚がいます。そこにプレコがはいったら、ゴジラVSトカゲの様に元いた生き物に勝ち目がないんで、生き物を飼う時は立派に天寿を真っ当するまで見届けてあげましょう。
2007年07月02日
一週目『特派員ヤッシー比謝川に立つ』
忘れもしない五月某日、所長の指令を受け、新人特派員やっしーは沖縄市の秘境、比謝川に向かった。時刻は午前八時。南国特有の照りつける太陽を受けながら、やっしーはその一歩を踏み出したのだった・・・
ガードレールの切れ目辺りから下りています。
下りて下から撮った写真


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